port管理者のためのredports.org
先頃,FreeBSDのportの管理者が様々なビルド条件(OSのリリース番号,アーキテクチャ)で自身の作ったportをテストするためのredports.orgなるサービスが開始されたとのことです.
これを記事にしたのはFreeBSDのports関連のメーリングリストで大きな反響を得ている話題の一つであるためです.これは,portの管理者をしていてもi386とamd64以外のアーキテクチャの計算機を用意してチェックすることなどほとんど不可能という事情を鑑みると,非常に有用なサービスであると思います.OSのリリースに関してはtinderbox環境を自分の利用する計算機に構築することである程度は対応ができますが,異なるアーキテクチャ上のFreeBSDで動作確認を行うのはかなり難しいのではないでしょうか?実際,portを作成し,Problem Reportを提出した後に,酷いときには公式のツリーに取り込まれた後に不具合が発覚する場合があります.
さて,異なるアーキテクチャやリリースでのportのビルド状況やアクティブなProblem Reportの有無を調べるには以下のページを利用します.
上はportのカテゴリと名前,下はportの管理者の名前やメールアドレスで検索します.昨日の夜にちょっとした動機で調べてみたところ,あるアーキテクチャ上で私の管理するportの一つがエラーを起こしているようです.問題のportのソースコードを詳しく調べると当該アーキテクチャ上のFreeBSDに対応するためのコードが見当たりませんので,次の更新では以下を書き足すことになりそうです.
ONLY_FOR_ARCHS= i386 amd64 ONLY_FOR_ARCHS_REASON= has not been ported to this architecture
どちらかと言えばハードウェアに近い部分で動作するportであり,自分にその部分を実装する能力がない以上仕方がないことではありますが,何となく残念な気持ちにはなります.